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2015年11月12日

11月12日 ワタミ客離れ止まらず赤字…店名変更てこ入れもの記事から

福岡・久留米のぶっちゃけ社労士(会社側の立場でぶっちゃけた相談ができる社労士)こと 採用と労務管理の町医者 吉野正人です。

ワタミ客離れ止まらず赤字…店名変更てこ入れもの記事から

11月12日木曜日。今日はワタミに関する記事について書きたいと思います。

※読売新聞より引用

ワタミ客離れ止まらず赤字…店名変更てこ入れも
読売新聞2015年11月11日 19時48分
 経営再建中のワタミが11日発表した2015年9月中間連結決算は、主力事業の居酒屋チェーンで客離れに歯止めがかからず、税引き後利益は20億円の赤字(前年同期は41億円の赤字)だった。

 中間期の赤字は2年連続だ。売上高は前年同期比10・3%減の696億円だった。

 「和民」など国内外食事業の4~9月の既存店売上高は、同8・4%減だった。記者会見した清水邦晃社長は「(『和民』などの看板には)こだわらない。店舗の3割は(他の店名に)転換していく」と述べ、店名変更や店舗改装などでてこ入れする考えを示した。

 12月に有料老人ホームを運営する子会社「ワタミの介護」の全株式を、損保ジャパン日本興亜ホールディングスに210億円で売却する。このため、16年3月期連結決算の業績予想を上方修正し、税引き後利益は130億円の黒字(前期は128億円の赤字)になる見通しだと発表した。

※引用終わり。

ワタミといえば、渡邉美樹氏が24歳で会社設立。40歳で東証一部に上場した会社です。いわゆるカリスマ社長の猛進撃で、飛ぶ鳥落とす勢いで経営している印象が私にはあります。また、テレビにも数多く出演し、自己啓発本も多数出版されていたのを覚えています。

会社としては、典型的な多角化・拡大路線を展開し、介護事業にも進出したのは記憶に新しいです。しかし、私自身、何故か昔から渡邉美樹氏は直感的に好きになれず、本関係も読む気がしませんでした。。。

今回の記事のような赤字になった要因は、2008年4月にワタミの社員が過重労働に伴う自殺をめぐる労働トラブル等及び労働トラブル対応の仕方が大きいように私は思います。この過重労働自殺の件については、労災認定されてから、会社としては事態が悪化したように思えてなりません。。。

ワタミの労災認定後の対応は、会社側の社労士がみても下記のような点で杜撰だと私は思います。

・遺族が、ワタミの会長である渡邉本人との直接交渉を求めたが、「渡辺会長の同席は一回だけ」、「録音は不可」、「両親の立てた代理人とは交渉しない」、「労働組合の立ち会い不可」などと回答した。

・加害者であるワタミより被害者である遺族に対して名古屋地方裁判所に民事調停を申し立て、結果的に決裂。

・遺族と和解できてない状態で、参議院選挙に渡邉美樹氏が立候補して当選し、参議院議員に就任

・遺族が1億5千万円の懲罰的な損害賠償を求めて東京地方裁判所に民事提訴をし、現在も係争中。

既に自社の従業員が亡くなられてから7年経過しても解決できてない状況で、経営者トップ自ら国会議員に立候補する行為が、私はあり得ないと思います。

この過労死事件も、ハインリッヒの法則(1つの重大事故の背景には、29の軽微な事故があり、その背景には300の異常が存在する)が当てはまってるように私は思います。

過労死事件後、ブラック企業の代名詞的な評判が広がり、ネット世論でもブラック企業の評判が広がったと私は思っています。結果的に求人しても集まらず、人材不足の慢性化と記事のように売上が下がり、赤字になってしまったと私は思えてなりません。。。

労災は起こしてはなりません。しかし、労災が起こった後の初期対応は非常に大切だと思います。昨日のジョイフルの労災に伴う訴訟同様、下記のような初期対応と防止対策を強くオススメします。

・労災発生時における状況確認(加害者・被害者・医療機関・傷病状態)
・労災申請
・過重労働やパワハラ等会社の過失の場合、労働者と話し合いによる和解
・労働者と和解した場合、和解時に決定した損害賠償等の解決金支払い

今回の記事で、改めて企業にとって、「労働者は財産である」と実感しました。人材を大切にしない企業は、結局会社自体の売上・利益も失うという事例だと私は思います。なお記事のような「店名を変える」等の上辺な対応では改善されないと私は思います。採用から労務管理まで根本的な改善が必要だと私は思います。

最後に問題があった時は、私を含む社労士に早めに相談して頂ければ幸いです。会社側の立場の社労士ならば、私を含め、真摯に会社とともに対応していただけると思います。



写真は今日の夕食で、おからのつくね、麻婆豆腐です。

以上、福岡・久留米のぶっちゃけ社労士(会社側の立場でぶっちゃけた相談ができる社労士)こと採用・労務管理・労働トラブル対応の町医者 吉野でした。

※お問い合わせや相談したい時は、いつでも下記へ連絡願います。
福岡 久留米
採用と労務管理、労働トラブル対応の町医者 社会保険労務士 吉野正人
移動オフィス 090-2852-9529 (すぐつながります。)
メールアドレス naitya2000@gmail.com

ただし会社側の相談のみであり、労働者からの相談は対応していませんので、ご了承願います。
なお労働者の相談は、下記リンクの社会保険労務士をオススメします。
社会保険労務士おくむらおふぃす


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Posted by naitya2000 at 22:21Comments(0)