2016年05月08日
5月8日 三菱自動車燃料偽装問題から信頼関係を考える
福岡・久留米のぶっちゃけ社労士(会社側の立場でぶっちゃけた相談ができる社労士)こと 採用と労務管理の町医者 吉野正人です。
5月8日日曜日。今日で実質のゴールデンウィークが終わりますが、私自身は自営業なので半分休み半分仕事状態でした。今日は、三菱自動車の燃料偽装問題について気になる記事がありました。
今度こそ潰れるかも…客足途絶えた三菱自販売店
読売新聞2016年05月03日 08時47分
三菱自動車による軽乗用車の燃費偽装問題は、問題が発覚した4車種を売っていた全国の販売店にも深刻な影響を及ぼしている。
三菱自が補償の具体策を明示していないことも、顧客対応を難しくしている。
◆「潰れるかも」
「今度こそ店が潰れるかもしれない。潰れなくても、相当数のお客さんが離れていくだろう」。中部地方の三菱自系列の販売店の店長は、暗い表情で話した。燃費偽装問題が発覚した4月20日には、軽乗用車「eKワゴン」を店頭から急きょ撤去し、現在はミニバン1車種のみを展示している。
客足の途絶えた店内は閑散とし、顧客からは「eKワゴンに乗っているが、どうしたらいいのか」「(三菱自の)普通車に乗っているが問題はないのか」などの電話が相次いでいる。「三菱の車にしなくてよかった」という厳しい声も寄せられたという。
※引用終わり。
この記事を読んで私は、「また、してしまったか。。。」と思いました。三菱自動車の不祥事は、今回が初めてではありません。2000年に大規模なリコール隠し・2004年に品質欠陥問題に伴うデータ隠しと立て続けに不祥事が続きました。それに伴い、ダイムラー・クライスラー(現ダイムラー)から支援を打ち切られてしまい、深刻な経営危機に陥ったようです。
その後、天下の三菱財閥である三菱自動車は、三菱グループ等の支援を得て再建を図り、現在に至っています。中小企業はもちろん、普通の独立系大企業ならば、倒産していてもおかしくない状況だったと私は思います。
今回の記事における燃料偽装問題は、過去の醜態を上回るような失態であると私は思います。今回こそ顧客との信頼関係は、改善されずに再度不祥事を起こした点から、根底から崩れたと私は思います。そして今回の失態は、社内における報告・連絡・相談が出来ない実態のような気がしてなりません。いわゆる大企業に多い、「風通しの悪い」企業体質のように思えます。
私自身、最初の会社は大企業に働いていました。良い面もありましたが、中間管理職が自己保身に走り、問題点をウヤムヤにして揉み消す傾向があったのを覚えています。しかし中間管理汚職が消しきれないクレームや不祥事が経営者レベルに到達した時は、今回の記事のような「取り返しの付かない事態」になる事が多いと思います。
労働トラブルにおいても、出先の営業所長・店長等管理職等中間管理職が、本社人事部・経営者へ報告・連絡・相談しやすい体制にすることが大切だと思います。その為にも、今後は下記のような対処が必要だと思います。
・事故・トラブル・失敗等発生自体の責任は、労働者個人を追求するのではなく「会社」「経営者」自体の責任として考える。
・評価すべきは、事故・トラブル・失敗等発生後における労働者の初期対応・対処を評価する。
・労働者が事故・トラブル・失敗等を報告・連絡・相談したことは高く評価し、事故・トラブル・失敗等を報告しなかったこと・ウソをついたことに対しては厳しく懲戒処分等を行う。
以上のような対処が、中小企業においても必要であり、就業規則の懲戒処分に追記した方が良いと私は思います。

写真は今日の昼食で、自宅にて自家製エビピラフです。
以上、福岡・久留米のぶっちゃけ社労士(会社側の立場でぶっちゃけた相談ができる社労士)こと採用・労務管理・労働トラブル対応の町医者 吉野でした。
※お問い合わせや相談したい時は、いつでも下記へ連絡願います。
福岡 久留米
採用と労務管理、労働トラブル対応の町医者 社会保険労務士 吉野正人
移動オフィス 090-2852-9529 (すぐつながります。)
メールアドレス naitya2000@gmail.com
ただし会社側の相談のみであり、労働者からの相談は対応していませんので、ご了承願います。
なお労働者の相談は、下記リンクの社会保険労務士をオススメします。
社会保険労務士おくむらおふぃす

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三菱自動車燃料偽装問題から信頼関係を考える
5月8日日曜日。今日で実質のゴールデンウィークが終わりますが、私自身は自営業なので半分休み半分仕事状態でした。今日は、三菱自動車の燃料偽装問題について気になる記事がありました。
今度こそ潰れるかも…客足途絶えた三菱自販売店
読売新聞2016年05月03日 08時47分
三菱自動車による軽乗用車の燃費偽装問題は、問題が発覚した4車種を売っていた全国の販売店にも深刻な影響を及ぼしている。
三菱自が補償の具体策を明示していないことも、顧客対応を難しくしている。
◆「潰れるかも」
「今度こそ店が潰れるかもしれない。潰れなくても、相当数のお客さんが離れていくだろう」。中部地方の三菱自系列の販売店の店長は、暗い表情で話した。燃費偽装問題が発覚した4月20日には、軽乗用車「eKワゴン」を店頭から急きょ撤去し、現在はミニバン1車種のみを展示している。
客足の途絶えた店内は閑散とし、顧客からは「eKワゴンに乗っているが、どうしたらいいのか」「(三菱自の)普通車に乗っているが問題はないのか」などの電話が相次いでいる。「三菱の車にしなくてよかった」という厳しい声も寄せられたという。
※引用終わり。
この記事を読んで私は、「また、してしまったか。。。」と思いました。三菱自動車の不祥事は、今回が初めてではありません。2000年に大規模なリコール隠し・2004年に品質欠陥問題に伴うデータ隠しと立て続けに不祥事が続きました。それに伴い、ダイムラー・クライスラー(現ダイムラー)から支援を打ち切られてしまい、深刻な経営危機に陥ったようです。
その後、天下の三菱財閥である三菱自動車は、三菱グループ等の支援を得て再建を図り、現在に至っています。中小企業はもちろん、普通の独立系大企業ならば、倒産していてもおかしくない状況だったと私は思います。
今回の記事における燃料偽装問題は、過去の醜態を上回るような失態であると私は思います。今回こそ顧客との信頼関係は、改善されずに再度不祥事を起こした点から、根底から崩れたと私は思います。そして今回の失態は、社内における報告・連絡・相談が出来ない実態のような気がしてなりません。いわゆる大企業に多い、「風通しの悪い」企業体質のように思えます。
私自身、最初の会社は大企業に働いていました。良い面もありましたが、中間管理職が自己保身に走り、問題点をウヤムヤにして揉み消す傾向があったのを覚えています。しかし中間管理汚職が消しきれないクレームや不祥事が経営者レベルに到達した時は、今回の記事のような「取り返しの付かない事態」になる事が多いと思います。
労働トラブルにおいても、出先の営業所長・店長等管理職等中間管理職が、本社人事部・経営者へ報告・連絡・相談しやすい体制にすることが大切だと思います。その為にも、今後は下記のような対処が必要だと思います。
・事故・トラブル・失敗等発生自体の責任は、労働者個人を追求するのではなく「会社」「経営者」自体の責任として考える。
・評価すべきは、事故・トラブル・失敗等発生後における労働者の初期対応・対処を評価する。
・労働者が事故・トラブル・失敗等を報告・連絡・相談したことは高く評価し、事故・トラブル・失敗等を報告しなかったこと・ウソをついたことに対しては厳しく懲戒処分等を行う。
以上のような対処が、中小企業においても必要であり、就業規則の懲戒処分に追記した方が良いと私は思います。
写真は今日の昼食で、自宅にて自家製エビピラフです。
以上、福岡・久留米のぶっちゃけ社労士(会社側の立場でぶっちゃけた相談ができる社労士)こと採用・労務管理・労働トラブル対応の町医者 吉野でした。
※お問い合わせや相談したい時は、いつでも下記へ連絡願います。
福岡 久留米
採用と労務管理、労働トラブル対応の町医者 社会保険労務士 吉野正人
移動オフィス 090-2852-9529 (すぐつながります。)
メールアドレス naitya2000@gmail.com
ただし会社側の相談のみであり、労働者からの相談は対応していませんので、ご了承願います。
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Posted by naitya2000 at 23:21│Comments(0)