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2014年08月30日

8月30日 家族サービス セミナー準備 「たかの友梨」労基法違反等報道の事例から学ぶ

福岡・久留米のぶっちゃけ社労士(会社側の立場でぶっちゃけた相談ができる社労士)こと 労働トラブル対応と採用、労務管理の町医者 吉野正人です。

家族サービス 労務管理セミナー準備

8月30日土曜日。8月も最後の週末に成りました。今日は午後過ぎまで、自宅にて10月24日金曜日に行う第15回労務管理セミナーの準備をしていました。作業的には、過去14回分のセミナーチラシやアンケート結果を整理し、読み直してみました。開業以来、労務管理セミナーは行っていますが、正直山あり谷ありです。今後も、コツコツ続けていきたいと思います。

午後からは、子供二人を連れて市立図書館に出かけました。図書館は冷房も効いて読書・勉強もはかどります。また、子供達も借りたい本を好きなだけ選ぶことが出来て、親子の「利害関係」が一致するので良かったりします。図書館の後は、モスバーガーでシェイクを飲んで夕方まで涼んでいました。


「たかの友梨」労基法違反等報道の事例から学ぶ

今日はyahooニュースに気になる記事がありました。

※yahooニュースより引用

「たかの友梨」はブラック企業なのか?

今野晴貴 | NPO法人POSSE代表。雇用・労働政策研究者。
2014年8月30日 4時38分

2014年8月5日、「たかの友梨ビューティクリニック」を運営する不二ビューティに対して、労働基準監督署による労基法違反の是正勧告が行われた。それに対して、高野友梨社長は、労基署への申告を行ったりユニオンに加盟して会社と交渉したりしていた同社の女性を、精神的に圧迫するという行為に出たことが判明した。

<たかの友梨>通報者に精神的圧迫 女性社員が保護申告(毎日新聞)

こうした行為は、これまで過酷な労働が話題になってきた、すき家、ワタミ、ユニクロなどと多くの共通点をもつ。ここではそれらの共通の特徴をあげていこう。

すき家のワンオペと類似 「トイレにも行けない」
たかの友梨で起きていた労働基準法違反は数多いが、その中でも特徴的なものの一つが、休憩時間だ。労基法上8時間働いたら休憩時間は連続1時間とらせなくてはいけないのだが、たかの友梨では5分、10分のパック時間が「休憩」とされていたという。しかもその5分のパックの時間が積み重なれば60分休憩したことになる、と会社は主張している。

休憩を取れないため、立ったままお昼ご飯を食べることが常態化していたり、トイレにも行けずに膀胱炎になった人などもいたという。従業員の中には、朝8時に出勤し夜の8時まで連続勤務。夜8時半になってようやく「昼食」が取れるという人までいるという。これでは身体を壊してしまう。

休憩時間さえ与えない長時間労働というのは、すき家のワンオペとそっくりだ。

すき家のワンオペは、接客、調理、清掃をすべて一人の労働者が行うという過酷なものだが、第三者委員会の報告書によれば、2012 年度・2013 年度に労働基準監督署から休憩時間の不取得について、23 件の是正勧告を受けている。

アルバイトのアンケートによれば、回答者の約 68%が「45 分以上の休息をとれることはほとんどないと答えたという。そしてここでも、10 時間以上休憩時間をとれず、トイレにも行けないという人もいたそうだ。

圧迫して従業員を黙らせる
さらに、今回労基署の申告やユニオンでの交渉を行ってきた、たかの友梨で働く女性は、高野友梨社長本人から、同じ店舗で働く全従業員の前で二時間半にわたり「労働基準法にぴったりそろったら絶対成り立たない」「つぶれるよ、うち。それで困らない?」「やっぱりあなた七年居た会社潰してもいいの」などと圧迫行為を受けている。女性は精神的なショックを受けて、翌日から勤務できなくなってしまっている。

社長は労基署への申告を聞きつけると突然仙台店にやってきた。そして、幹部社員たちと共に女性社員を囲むように座り、二時間半にわたって詰問したというのだ。本人は「恐怖しかなかった」と証言している。

このように、現場の実態を告発する人間や、会社の思う通りに動かない労働者に対して圧迫を加えて黙らせたり、言うことを聞かせようとするという手法は、ユニクロやワタミのそれを彷彿させる。

ワタミもユニクロも、「いますぐ、ここから飛び降りろ!」(ワタミ元会長の発言)、「ぶち殺そうか、おまえ」(ユニクロの本部の管理部長)などの発言が行われ、職場における圧迫的な体質が推察されるからだ。

また、ユニクロは、私の執筆した『ブラック企業』(文春新書)の内容が、彼らの名誉毀損にあたるとして、2013年3月に「警告」の文書を送ってきた。本書で私は「衣料品販売X社」の労働実態について述べていたのだが、ユニクロ側によれば、「X社」はユニクロのことであるのは明らかであり、書かれていることは事実ではないと「警告」するというものだった。

なおユニクロは、ジャーナリスト横田増生氏が文藝春秋者から出した書籍や記事に対して、2億2000万円の損害賠償請求などを求める訴訟を起こしている。これらの記事が、ユニクロの労働実態を詳細に述べており、長時間労働やサービス残業などを暴いていたから、高額訴訟で黙らせようとしたのである。だがこの訴訟では、地裁で逆に記事の事実が認定され、ユニクロ側の請求は認められなかった(ユニクロは高裁でも敗訴したが、最高裁に上告しているところだ)。

ワタミも同様だ。私はワタミから、渡辺美樹元会長の参議院選出馬直前の2013年5月に、「通告書」を送りつけられている。私がワタミについて書いた記事の内容が虚偽で名誉毀損であり、通告書が届いてから5日以内に私に謝罪文を出すことを求め、「不履行の場合は法的措置に及ぶ」というものだ(私は無視したままもう1年以上になるが、一向に法的措置がとられた様子はない)。

労働問題を告発しようとした者に対する圧迫、労働者を従わせるための圧迫。こうした特徴は、世間で「ブラック企業」と呼ばれる企業に共通した特徴ではないだろうか。

ユニオンの今後 転職も支援
今回当事者を支援しているのはエステ・ユニオンである。彼らの主張は残業代などの請求だけではなく、「働き続けられる職場」に会社に変わってもらうこと。大変控えめな要望だ。当人も、せっかく学んだ技術を活かし、いつまでも働き続けたいという。

会社が「働き続けられる職場」という当たり前の要望に応えれば、この問題は解決するだろう。

また、ユニオンではエステ業界に勤める社員の転職支援にも応じるとしている。無理な職場環境で我慢するのではなく、新しい職場に移ることも支えるという。転職にも業界の事情を知るユニオンに相談するのは有効だろう。相談窓口は下記の通りだ。

エステ・ユニオン
労働相談窓口(全国受付):022-796-3894

※引用終わり。

大手新聞社が労働トラブル関係の記事を掲載すると、ユニオン関係の方が記事・コラムを書くのが定番だったりします。ある意味、ユニオン加入拡大のチャンスですから当然です。

ただ会社側の立場の私から見ても、この記事から経営者にとって改善すべきことを学ぶことがあります。

私自身、非常勤職員(労働相談員)で労働基準監督署に勤務していた経験があります。有名企業・大企業が労働基準法違反で申告されたような事例は、たくさんあります。新聞記事は、「氷山の一角」に過ぎません。

この記事のような「トイレに行けない」ような過酷労働の事例も、私自身相談を受けたことがあります。この記事のような労働待遇がひどい会社があるのも、事実です。

問題は、労働基準監督署に従業員が申告した後の「経営者・会社の対応」です。私も恥ずかしい話、顧問先で監督署が入った事例があります。社長には「絶対犯人探しをしないでください。」「監督署に申告したことを理由で怒ったり・注意しないでください。」と忠告したのを覚えています。

現在はネット社会ですから、今まで「泣き寝入り」するような事案でも、表面化するケース(事案)が増えています。新聞・テレビ等のマスコミで報道された場合、本業の売上・利益に致命傷になる場合もあります。また、twitter、facebook、ブログ等ネットで匿名で会社の不評・噂が広まった場合も致命傷になりかねません。

この記事のような事例が発生した場合は、出来る限り「精神的圧迫」と受け取られるような言動は労働者にしないよう、お願いします。

また、このような「事件」発生後は従業員を巻き込んで話し合いの場を設け、改善すべき点(問題の表面化→対処案作成)を話しあう事をおすすめします。話し合いの場で発言する労働者の意見・内容・特性を把握すれば、労働トラブルは未然に防ぐことができると思います。

経営者の考え方が改善すべきことを「学び」「変わる」事が出来れば、会社は活性化すると思います。



写真は今日の夕食で、納豆炒飯・めざし・しぎ焼き・昆布の佃煮です。昆布の佃煮がおいしかったです(^^ゞ。


以上、福岡・久留米のぶっちゃけ社労士(会社側の立場でぶっちゃけた相談ができる社労士)こと労働トラブル対応と採用、労務管理の町医者 吉野でした。

※お問い合わせや相談したい時は、いつでも下記へ連絡願います。
福岡 久留米
採用と労務管理、労働トラブル対応の町医者 社会保険労務士 吉野正人
移動オフィス 090-2852-9529 (すぐつながります。)
メールアドレス naitya2000@gmail.com


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Posted by naitya2000 at 21:10Comments(0)