2015年07月02日

7月2日 新幹線放火 自殺の男、生活苦訴え 周囲に「年金少ない」からの教訓

福岡・久留米のぶっちゃけ社労士(会社側の立場でぶっちゃけた相談ができる社労士)こと 採用と労務管理の町医者 吉野正人です。

今日は、先日大騒ぎになった新幹線焼身自殺の記事について書きたいと思います。

新幹線放火 自殺の男、生活苦訴え 周囲に「年金少ない」からの教訓

※毎日新聞より引用

新幹線放火:自殺の男、生活苦訴え 周囲に「年金少ない」
毎日新聞 2015年07月02日 00時55分(最終更新 07月02日 01時02分)

 神奈川県小田原市を走行中の東海道新幹線「のぞみ225号」で男が焼身自殺し、巻き添えになった乗客が死亡した事件で、自殺した林崎春生容疑者(71)=東京都杉並区西荻北=は年金を受給しながらも生活苦を周囲に訴えていた。神奈川県警は、自殺と生活状況との関連について調べている。

 事件後、のぞみの車両に残されていた林崎容疑者のリュックサックには、小銭入れが入っていたが、現金はなかった。自殺を図る直前、「拾ったからあげる」と1000円札数枚を無関係の乗客に渡そうとしていたが、これだけが手持ちの現金だった可能性がある。リュックサックから見つかった手帳には、手書きのメモが書かれた紙切れがはさまれ、「年金相談」という文字と電話番号が記されていた。

 1日の林崎容疑者宅アパートの捜索では、キャッシュカードが見つかったが、預金通帳は発見されていない。借金の有無は判明していないという。

 林崎容疑者は、近所に住む女性(68)が経営する居酒屋の常連客だった。女性によると昨年、高齢を理由に清掃会社を辞め、年金を受給するようになった。だが「月の年金が約12万円で、約4万円の家賃と税金や光熱費を払うと手元にわずかしか残らない」などと受給額に不満を漏らしていたという。ある役所で「年寄りは早く死ねということか」と職員に詰め寄ったこともあった。

 アパートの大家の男性(49)によると、6・7月の家賃は6月末にまとめて振り込まれることになっているが、入金されなかった。これまで家賃を滞納したことはなかったが、1年ほど前には「生活が苦しいので家賃を安くしてほしい」と言っていた。

 林崎容疑者は岩手県から上京し、30代のころは流しの演歌歌手として居酒屋などで活動した。その後、鉄工所で働いたり、幼稚園の送迎バスの運転手をしたりしていた。居酒屋の常連でつくる草野球チームで仲間だった男性(73)は「まじめな男だった。経済的に追い詰められたのかもしれないが、人をまきこんだのが残念だ」と話している。【深津誠、一條優太】

※引用終わり。

仕事柄、社労士なので専門ではありませんが顧問先の年金相談は対応しています。私自身、労働者や経営者などの老齢厚生年金・老齢基礎年金・遺族厚生年金等の裁定請求もしてきました。少子高齢化社会の現在、受給できる年金額は若ければ若いほど「安く」なっているのが実情です。。。

新聞記事によると、焼身自殺した高齢者の毎月の年金受給額は、12万円のようです。老齢厚生年金と老齢基礎年金を合わせた金額なので、正直「安い」受給額だと思います。たぶん年金保険料支払額・支払期間等を考えると、あまり年金保険料を支払ってなかった又は社会保険に加入していない会社で働いていた可能性があります。

なお71歳だと昭和19年生まれの男性だと、60歳時点で受給要件を満たしていたならば、60歳から一部(報酬比例部分)の老齢厚生年金が支給開始され、62歳から定額部分の老齢厚生年金が支給開始されているはずです。65歳からは、老齢基礎年金+老齢厚生年金を受給されていたと思われます。

なお昨年(70歳)まで働いていたようなので、会社を退職するまで、給料+年金の収入で生活していたと思われます。たぶん給料+年金両方の収入があったので、「それなり」の生活をしてたと思われます。

しかし、昨年から給料分が無くなったので、年金だけの金額(月12万円)では生活できなくなったのが本音では?と個人的には思います。それまで貯金を全くしてなかったのかもしれません。。。

もし会社で働いている時は年金を貰わず、会社を辞めた70歳から年金受給を開始したとしても、年金の消滅時効は5年なので、年金裁定請求時から5年分の年金は遡って支給はされるはずです。ただ、年金事務所の年金相談員もピンきりなので、対応悪い年金相談員でブチ切れたのかもしれません。。。

この事例から、年金だけでの収入では正直老後の生活は厳しいのが実情だと思います。私を含め老後の生活を早めに考慮する必要があります。なお年金保険料の支払いは必須です。今回の事例は、年金保険料の支払い額が少ないのも原因だと推測されます。なので、年金保険料支払いと貯蓄、老後の収入源の確保等早めの行動をお勧めします。

7月2日 新幹線放火 自殺の男、生活苦訴え 周囲に「年金少ない」からの教訓

※写真は今日の夕食で、いわしの唐揚げ風、とうもろこし、いんげんとかぼちゃ、にんじんの温野菜、酢の物、もやしとにんじんの和え物です。鰯の唐揚げ風が美味しかったです(^^)。


以上、福岡・久留米のぶっちゃけ社労士(会社側の立場でぶっちゃけた相談ができる社労士)こと採用・労務管理・労働トラブル対応の町医者 吉野でした。


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Posted by naitya2000 at 21:18│Comments(0)
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