2014年08月20日

8月20日 顧問先にて面接 すき家の事例から採用と労務管理を考える

福岡・久留米のぶっちゃけ社労士(会社側の立場でぶっちゃけた相談ができる社労士)こと 採用と労務管理、労働トラブル対応の町医者 吉野正人です。

8月20日水曜日。昨日は久々に西鉄電車で移動し、顧問先で採用面接の立会を行いました。今回も面接官として経営者とともに挑みました。今回は、顧問先のホームページも事前にちゃんと見て勉強してたようで、内容的に充実した面接だったと思います。

私自身、面接の時点から顧問先と一緒に労働者を見ていると、面接後採用された労働者の働きぶりを見ることが出来ます。実際、面接・採用後頑張っている労働者の姿を見ると嬉しい限りです。今後も、採用から良好な労使関係構築のお手伝いをコツコツしていきたいと思います。


今日はゼンショー(すき家)に関する気になる記事がありました。

※産経新聞より引用

過重労働 使い捨て企業に未来ない
産経新聞2014.8.17 03:15

 1カ月の勤務が500時間を超え、2週間も家に帰れない。想像を絶する過酷な労働が、大手牛丼チェーン、すき家で横行していた。

 これでは退職者が続出し、アルバイトも集まらないのも当然で、店舗の一時休業や営業時間の短縮に追い込まれる事態を自ら招いた。

 すき家に限らず、24時間営業の外食チェーンの過酷な勤務実態は以前から指摘されていた。人を使い捨てにするような働き方、働かせ方は許されない。労働環境を早急に是正しなければならない。

 すき家の運営会社、ゼンショーホールディングスが設置した第三者委員会の報告書では、同社の厳しい労働環境が社員らの悲痛な証言で示された。労働基準監督署から再三にわたって是正勧告を受けながら、会社が法令違反を改善しなかったのは言語道断だ。行政対応にも疑問が残る。

 従業員に長時間勤務を強いて人件費を圧縮し、大量出店を続けてデフレ経済下でも業績を伸ばしてきたのは同社だけではない。

 だが、ゼンショーの今期決算は店舗休業や消費増税後の値下げなどが響き、初の最終赤字に転落する見通しとなっている。
人手不足が深刻化する外食産業では、人材の獲得競争が激しく、アルバイトの時給も大きく上昇している。低価格戦略などのビジネスモデルは、すでに転換を迫られているといえよう。

 その際、企業には人件費の引き上げだけでなく、健康で安心して働ける職場環境に取り組む姿勢が求められる。これを軽視すれば、経営者は自分で自分の首を絞めることになる。コンプライアンス(法令順守)の徹底を含め、社内体制の見直しを急ぐべきだ。

 厚生労働省が昨年行った、若者に過酷な労働を強いる「ブラック企業」の疑いがある企業5千社超への検査では、8割以上で時間外労働や賃金不払いなどの法令違反が見つかった。こうした違法な企業を監督・指導する労基署の体制強化も検討すべきだ。

 経団連などは労働時間規制の緩和を求めている。収益増で賃上げや雇用拡大を図るため、労働生産性を高める必要があるとの判断からだ。だが、そうした取り組みも健全な労働環境が前提となる。

 人材を大切に育てようとしない企業に、将来の展望を切り開くことはできまい。

※引用終わり。

ゼンショー(すき家)は、会社側の立場の私から見ても問題がある会社でした。会社側で有名な石嵜 信憲氏 弁護士の労働法セミナー受講時でも、すき家については「批判的」だったのを覚えています。また、労働基準監督署の世界でも、ゼンショーは労基法違反で有名だったと聞いています。

企業にとって売上拡大・利益追求は間違いではないと思います。しかし、労働者が財産と言う事を疎かにすると、この記事のように後から「ボディブロー」のように会社の経営に打撃を与えます。

今までの飲食業は、「他に働きたい人はたくさんいる。代わりはたくさんいる。」という考えを持った経営者が多かったと思います。実際そうでした。しかし、高齢化社会・ネット社会になった現在、それでは上手くいかなくなりました。

外国人雇用も推進するような流れがありますが、飲食業の経営者は、外国人労働者を人手不足の代替で積極的に使う傾向があります。しかし、外国人を積極雇用する会社に限って、採用もいい加減で労務管理が杜撰な為に、外国人との労働トラブルも多いのが現状です。

やはり、経営者自身が「労働者は財産である」と言う認識を持ち、考え方を改める必要があります。「うちの業界は特別なんだ」と飲食業の経営者の方で仰る方がいますが、特別なのは飲食業だけではありません。他の業種も「特別」です。

まずは、採用の仕方の見直し・採用後の受け入れ教育体制や仕方の見直し、労務管理の見直しをする事をおすすめします。「時間がない」という理由で、「その場しのぎ」の採用と労務管理を繰り返すのは、結局自分自身の首を絞めるだけです。

「お金」と「人」という「両輪」のバランスを考えながら経営していくことをオススメします。

8月20日 顧問先にて面接 すき家の事例から採用と労務管理を考える

写真は今日の夕食で、鶏の唐揚げ・いんげん天ぷら・切り干し大根・ゴーヤーと車麩のチャンプルです。鶏の唐揚げが美味しかったです(^^)。

以上、福岡・久留米のぶっちゃけ社労士(会社側の立場でぶっちゃけた相談ができる社労士)こと採用と労務管理、労働トラブル対応の町医者 吉野でした。

※お問い合わせや相談したい時は、いつでも下記へ連絡願います。
福岡 久留米
採用と労務管理、労働トラブル対応の町医者 社会保険労務士 吉野正人
移動オフィス 090-2852-9529 (すぐつながります。)
メールアドレス naitya2000@gmail.com


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Posted by naitya2000 at 23:46│Comments(0)
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