2014年04月08日

4月8日 建設業の顧問先にて ブラック企業と言われないようにするためには?

福岡・久留米のぶっちゃけ社労士(会社側の立場でぶっちゃけた相談ができる社労士)こと 採用と労務管理の町医者 吉野正人です。

4月8日火曜日。今日は午前・午後と西鉄電車で移動して顧問先訪問でした。午前中は労働相談で、午後は就業規則の打ち合わせでした。内容的には、午前・午後共にガチンコだったりします。

私自身、建設業の顧問先が多いのですが、最近建設業における「人手不足」の相談が多かったりします。最近、新聞記事などの報道では外国人労働者を「技術実習生」として「雇用」という話が賑わっていますが、私は反対です。

建設業は重層下請け構造で成り立っており、作業は実は複雑で、安全面で多くの注意が必要です。そんな職場で、即戦力で教育もロクにせず、言葉が通じない状況で難しいと思われます。最近、人手不足なのは事実ですが、雇用のミスマッチである要因が大きいのは事実です。「その場しのぎ」ではなく、新卒者採用・教育、一旦引退した60代労働者の有効活用などすべきだと思うこの頃です。

今日は気になる記事がありました。

※毎日新聞より引用

<求人票>職安に苦情年7700件 実際の条件とかけ離れ
毎日新聞 4月8日(火)15時1分配信

 ハローワーク(職業安定所)に掲示された求人票の労働条件が、実際の労働条件とかけ離れているという苦情が後を絶たない。厚生労働省が2012年度の1年間に全国のハローワークに寄せられた苦情を調べたところ、件数は7783件に上った。事態を重くみた厚労省は先月、常設の相談電話「ハローワーク求人ホットライン」を設置。改善への対応に乗り出した。【東海林智】

【知らなきゃ損】「ブラック企業」を見抜く方法

 不当な長時間労働や賃金不払いを常態化させる「ブラック企業」が社会問題となる中、求人票との食い違いがブラック企業への入り口になっているとの指摘があり、調査した。厚労省がハローワークの求人票に対する苦情件数をまとめたのは初めて。

 苦情を類型別でみると、「求人票に比べて実際の給料が低い」などの「賃金」関係が2031件で最も多く、全体の約4分の1を占める。これに「労働時間」の1405件、「選考方法」の1030件などが続いた。

 東京労働局に寄せられた苦情の中には、ある運送会社の求人票に「基本給30万円」と記されていたが、実際の給料30万円には60時間の残業代が含まれており、本当の基本給は13万円程度だった--という事例があった。また飲食業のある企業は「勤務先は都心部の店舗」として募集していたが、実際には都心から遠く離れた郊外での勤務を提示されたという。「経理事務」を募集している製造業の企業で面接を受けたところ、「営業しか採用はない」と言われたというケースもあった。

 ハローワークを通じて求人を行う場合、企業は、その所在地を管轄するハローワークに事業者登録をしたうえで求人を申し込む。ハローワークは申し込みを受理した企業に求人票を渡す。求人票には仕事内容や労働条件を記載する欄があり、企業が書き込む。北関東のハローワーク職員は「おそらく苦情は氷山の一角だ。企業側にだます意図があっても、求人票の書式が整っていれば掲示せざるを得ない」と打ち明ける。

 厚労省はホットラインに寄せられた苦情をもとに企業に対する指導などを行う。是正がみられない場合は求人票の受け付けを拒否することもあるという。電話相談は平日午前8時半から午後5時15分まで、03・6858・8609で受け付けている。

 ◇厚労省が相談を呼びかけている主な事例

・面接に行ったら、求人票より低い賃金を提示された

・仕事の内容が求人票とかけ離れていた

・「正社員募集」だったのに非正規雇用だった

・採用直前になって求人票にない勤務地を提示された

・始業時間よりずっと早い時間に出社を求められた

・求人票に反して社会保険や雇用保険に未加入だった

※引用終わり。

労働基準監督署で労働相談員をしていた時、最も多い相談事例でした。求人票の内容と、実際に入ったら労働条件が違うトラブルは、会社・経営者としては、下記のような対処が必要だと思われます。

・面接時に求人内容を確認し、万が一「面接の流れ」で求人票の内容と異なる内容で雇う場合は、異なる旨説明し、異なっても働く意思があるか否か確認し、同意をとる。

・採用後、すみやかに労働条件通知書だけでなく、労働契約書を2部作成する。

・労働条件通知書及び労働契約書を見せながら労働条件を説明し、納得してもらった上で、会社・労働者双方で労働契約書2部に署名捺印する。1部は会社控えとし、1部は労働者に手渡す。

労使間の労働契約は、「信頼関係」で成立します。「言った言わない」を防ぐためにも、書面の交付はマメにすべきだと思います。

4月8日 建設業の顧問先にて ブラック企業と言われないようにするためには?


写真は今日の夕食で、焼きそば、魚肉と玉ねぎの炒めです。今日は久々の晩酌で、庶民的な味で美味しかったです(^^)。

以上、福岡・久留米のぶっちゃけ社労士(会社側の立場でぶっちゃけた相談ができる社労士)こと採用と労務管理の町医者 吉野でした。


※お問い合わせや相談したい時は、いつでも下記へ連絡願います。
福岡 久留米
採用と労務管理の町医者 社会保険労務士 吉野正人
移動オフィス 090-2852-9529 (すぐつながります。)
メールアドレス naitya2000@gmail.com


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Posted by naitya2000 at 23:51│Comments(0)
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