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2015年03月02日

3月2日 言葉のセクハラ 懲戒処分 最高裁判決から考える事

福岡・久留米のぶっちゃけ社労士(会社側の立場でぶっちゃけた相談ができる社労士)こと 採用と労務管理の町医者 吉野正人です。

言葉のセクハラ 懲戒処分 最高裁判決から考える事

3月2日月曜日。今日は、セクハラに関する気になる記事があったので書きたいと思います。

※読売新聞より引用

言葉のセクハラ「懲戒処分は有効」確定…最高裁
読売新聞2015年02月26日 13時53分
 職場で女性に性的な発言をしたとして出勤停止の懲戒処分を受けた男性2人が、会社を相手取って処分の無効を求めた訴訟の上告審で、最高裁第1小法廷(金築誠志かねつきせいし裁判長)は26日、無効を認めた2審・大阪高裁判決を破棄する判決を言い渡した。

 「処分は有効」とした1審・大阪地裁の判断が確定した。体への接触に比べて軽く見られがちな「言葉のセクハラ」について、最高裁が企業の厳格な対応を支持した形だ。

 1、2審判決によると、大阪市の水族館「海遊館」の運営会社で管理職だった40歳代の男性2人は、部下の女性2人に対して「結婚もせんでこんな所で何してんの。親泣くで」「もうお局つぼねさんやで。怖がられてるんちゃうん」などと発言。露骨に性的な表現を使った言葉もあったため、会社側は2012年2月、セクハラに当たるとして男性2人をそれぞれ30日間と10日間の出勤停止とし、課長代理から係長に降格させた。

 原告側は、発言はセクハラに当たらず、事前に注意や警告もしないで処分したのは不当だと主張したが、1審は、「女性を侮辱したり、強い不快感を与えたりしており、処分が社会通念に反するとはいえない」として請求を棄却した。

 2審は発言をセクハラと認めたものの、「女性から直接、明確な抗議がなかった上、職場で男性らに適切な指導がされていたか疑問があり、突如、懲戒処分にしたのは酷に過ぎる」などと述べ、会社側の逆転敗訴を言い渡していた。

※引用終わり。


いわゆるセクハラとは何でしょうか?厚生労働省のホームページより引用すると下記のとおりになります。

『職場において、労働者の意に反する性的な言動が行われ、それを拒否するなどの対応により解雇、降格、減給などの不利益を受けること(対価型セクハラ)」又は「性的な言動が行われることで職場の環境が不快なものとなったため、労働者の能力の発揮に悪影響が生じること(環境型セクハラ)』

以上のように定義しています。

 なお、セクハラか否かの基準については、厚生労働省のリーフレットでは、下記の通り記載されています。

 『一般的には意に反する身体的接触によって強い精神的苦痛を被る場合には、一回でも就業環境を害することとなり得ます。

 継続性または繰り返しが要件となるものであっても、「明確に抗議しているにもかかわらず放置された状態」または「心身に重大な影響を受けていることが明らかな場合」には、就業環境が害されていると判断し得るものです。
 
 また、男女の認識の違いにより生じている面があることを考慮すると、被害を受けた労働者が女性である場合には「平均的な女性労働者の感じ方」を基準とし、被害を受けた労働者が男性である場合には「平均的な男性労働者の感じ方」を基準とすることが適当です。』

以上のように、セクハラの基準はわかりにくく曖昧です。今回の判決で、セクハラに対する判断が、今まで以上に厳しくなったのは事実だと思います。

今後は、就業規則においてセクハラに関する規程を具体的に事例を含めて細かく定め、管理職を含む従業員に説明会などによる周知・研修による教育をする必要があります。また、セクハラ発生時の相談(苦情を含む)に応じ、適切に対応するために必要な社内体制の整備を行う必要があります。

なお、発生時の対処は迅速かつ正確に確認する必要があります。そのためには、被害者・加害者双方の言い分を聞き事実確認を行い、冷静に判断する必要があります。

 事実確認後は、セクハラに関して定めた就業規則に照らしわせた上で、配置転換や懲戒処分等措置を適正に行う必要があります。また対処後は、発生してしまったセクハラ事案を改善材料として再発防止策を講じる必要があると思います。



写真は今日の夕食で、鯖の塩焼き・高野豆腐・おからです。今日は健康的なメニューでおいしかったです(^^)。

以上、福岡・久留米のぶっちゃけ社労士(会社側の立場でぶっちゃけた相談ができる社労士)こと採用・労務管理・労働トラブル対応の町医者 吉野でした。


※お問い合わせや相談したい時は、いつでも下記へ連絡願います。
福岡 久留米
採用と労務管理、労働トラブル対応の町医者 社会保険労務士 吉野正人
移動オフィス 090-2852-9529 (すぐつながります。)
メールアドレス naitya2000@gmail.com


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Posted by naitya2000 at 23:02Comments(0)