反面教師 ある飲食店事例 衰退する中小企業の共通点

naitya2000

2012年10月13日 13:57

こんにちは採用と労務管理の町医者 社労士の吉野です。今日は、シビアでリアルなお話を書きたいと思います。

昔、ある有名な飲食店を経営している会社がありました。その会社をA社とします。A社の社長さんは、ネットやSNSでも盛り上がり、若くやり手の社長さんでした。売上が上がると、今までの業態とは違う飲食店をいくつか出店し、保険代理店や通信販売など飲食店とは違う他事業へ幅広く展開されていました。従業員も急激に増えていたような気がします。

しかし、労務管理には興味が無いようで、いわゆる「運動会系」の経営に思えました。その後、風の噂で賃金未払いなど労働トラブルが多発したようです。。。結局、その後お店の評判も聞かなくなりました。。。多分、会社はもう無いと思われます。

この事例が、反面教師になれば幸いです。この事例から、トラブルが多く、衰退する中小企業の共通点とは何か?と言うと、下記の通りだと思います。


※阪九フェリー やまと 泉大津港にて

・売上が上がると、すぐに店舗を増やし、多角化や事業拡大し、新規採用を増やす。

・新規採用者が多い反面、即戦力を求め、ちゃんと教育しない為、すぐ退職するため従業員が定着しない。結局売上が下がり、人件費が多大に発生し、赤字になる。

・即戦力ばかり求めて社内教育せず、定着しないため入退社が激しく、「人材の自転車操業」を繰り返している。

以上の共通点を今まで多くの労働相談をしてきた結果、実感しています。是非、二の舞にならないよう参考にして頂ければ幸いです。

以上、労務管理の町医者こと社労士・吉野でした。