2012年05月17日

5月17日 セミナーレジュメ最終確認 三六協定の手続不正

こんにちは労務管理の町医者・社会保険労務士の吉野正人です。

午前は市役所や銀行などめぐったのち図書館で5月18日に行う労務管理セミナーの最終レジュメチェックをしていました。今回はおかげさまで内容的にも「熟成」することが出来て、かなり実践的な内容になると思います。

 しかし、そんな中でも顧問先との電話でのやり取り、手続き等はバタバタのままです・・・。しかし、セミナー当日はガチンコで気合を入れて挑みたいと思います。

なお、今日はfacebookから気になる新聞記事をシェアさせて頂きました。


※東京新聞より引用。

中小で目立つ違法手続き 協定届ねつ造も

東京新聞2012年5月17日 朝刊

名ばかりの三六協定を交わしている企業は、ワタミフードサービスに限らない。

 労働基準監督官OBでコンサルタントの原論(さとし)さんは「年間約百件を監督する中で二割程度、手続きに不正があった。労働組合のない企業では特に、不正に代表者を選出している例は多い」と話す。

 森さんの代理人の堤浩一郎弁護士が以前に手掛けた例では、会社が協定届をねつ造。本人に無断で代表にして署名押印していた。

 厚生労働省は一九九八年、規則を改正し、協定の手続きの厳格化を図った。しかし、その後、大きく改善されたとは言い難い。

 代表の選出方法について、中小企業を対象にした独立行政法人「労働政策研究・研修機構」の二〇〇六年の調査では、会社側が指名した企業が28・2%、親睦会などの代表者を自動的に代表とした企業が11・2%。中小企業の約40%で違法な手続きが行われている実態が明らかになった。

 一方、労働組合があっても、労使協調から協定締結を拒否する例はほとんどない。システム開発会社「エスシーシー」(東京)で過労死した男性システムエンジニア=当時(30)=の両親は〇四年、「会社と協議もせず、長時間労働を避ける義務を怠った」として組合も訴えた。翌年、和解が成立し、組合は労働条件の向上に努めると約束した。

 入社二年目の〇八年十一月、過労自殺した男性=当時(24)=が勤めていた大手石油プラント「新興プランテック」(横浜市)では、月の時間外労働の上限を二百時間とする三六協定を労働組合と結んでいた。

 男性は亡くなる四カ月前、月二百十八時間も残業。遺族は昨年、「会社への適切な指導を怠った」として労基署も相手取り、提訴した。代理人の原宏之弁護士は「労基署や労働組合が守らずに、誰が労働者を守るのか」と憤る。

※引用終わり。


 写真は、夕食のアジの香草焼きとひじきの煮付けです。ヘルシーメニューで美味しかったです(^^)。


時間外・休日労働に関する協定届(いわゆる三六協定)については、記事のとおり不正は多いと思われます。

特に協定届の労働者の過半数代表者については、記事に掲載されているような不正が多いのは事実です。私自身、実務でも、民主的に選ぶべきなのに、会社が代表者を選んでいたり、会社が勝手に労働者の過半数代表者を署名・捺印している事例は多々あります。

 トーコロ事件(最高裁二小 最二小 H13.6.22)という判例では、親睦会代表との間で締結された時間外協定は無効であり、残業命令に従う義務はないとして、残業拒否を理由とする解雇は無効であるという判決が出ています。

監督署に届出すればいいというスタンスは、法令遵守や労務管理の面でもおすすめ出来ません。やはり、法的手続きを適正に行うことが、従業員との信頼関係を築き、会社を守る労務管理につながると思います。


以上、労務管理の町医者こと社労士・吉野でした。


Posted by naitya2000 at 23:12│Comments(0)
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