2010年01月17日

主婦のパートタイマーを戦力とするためには?

 こんにちはnaitya2000こと労務管理の「町医者」社会保険労務士の吉野正人です。今日は主婦のパートタイマー活用について書きたいと思います。

 現在、私の妻はパートをしていますが、昔ハローワークでパートの求人を探していて、つくづく週5日勤務のパートが多いと嘆いていました・・・。私の家には、4歳の息子がいるんですが保育園ではなく幼稚園に通っている為、毎日朝から夜まで働くのは難しく、週3~4日が限界というのが現状です・・・。

 実際、週3~4日のパートで子供が帰ってくる夕方までの範囲で働きたいと言う主婦層の「ニーズ」は結構多いようです・・・。しかも、その主婦層は、過去OLでバリバリ働いていた20代後半~40代の方が多く、活用の仕方次第で、中小企業にとって有効な「戦力」になります。

 しかし、現状の中小企業におけるパート求人は、私も調べた限り週5日~6日が多いです・・・。ちなみに、1日6時間~8時間労働で週5日だと雇用保険はもちろん、健康保険・厚生年金も入れなければならなくなってしまい、企業としては「コストアップ」になります・・・。

主婦のパートタイマーを戦力とするためには?
※小倉~松山を結ぶ関西汽船「フェリーくるしま」
http://www.kanki.co.jp/route/03.html

 しかも、今年の4月以降から雇用保険が改正される予定で、雇用保険の加入要件が、
1 1週間の労働時間が20時間以上
2 雇用見込み期間 31日以上(今までは6ヶ月以上)
になります。

 企業の立場から考えると、週5日勤務のパートタイマーは確実に週20時間以上働いているため、1ヶ月以上雇用見込期間があるなら全て雇用保険に加入しなければならなくなり、ハローワークへの手続が増え人件費コストのアップとなります・・・。

 なお、週3日~4日働きたいと言う主婦のパート勤務の「ニーズ」と現在週5日のパート求人を出している中小企業でなかなか決まらないという「現状」からみると、ミスマッチが起こっていると思います・・・。

 また、週5日勤務のパートタイマーの賃金は、ちょうど所得税の103万円要件とさらに健康保険の被扶養者130万円に引っかかるラインです・・・。

 今後は雇用保険の加入要件の1つ20時間を下回るよう、週3日~4日のパートタイマーをシフトを組んで人数を増やして雇う事をお勧めします。週3日程度働きたい人のニーズは、多いと思われるので有効だと思います。また、主婦同士勤務日の「トレード」をさせて自主的な連帯責任を持たすのがいいかと思います。

以上、naitya2000でした。



Posted by naitya2000 at 23:17│Comments(0)
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