2015年07月03日

7月3日の記事

福岡・久留米のぶっちゃけ社労士(会社側の立場でぶっちゃけた相談ができる社労士)こと 採用と労務管理の町医者 吉野正人です。

今日は精神疾患と労災に関して、気になる記事がありました。

労災:精神疾患が過去最多から社労士が思うこと

※読売新聞より引用

「心の病」労災自殺、最多の99人…14年度
読売新聞2015年06月26日 09時30分


 厚生労働省は25日、職場でのストレスが原因でうつ病などの精神疾患を発症し、2014年度に労災認定された人は497人(前年度比61人増)に上ると発表した。

 このうち自殺者(未遂含む)は99人(同36人増)。発症者・自殺者とも、1983年度の調査開始以降、最多となった。同省は「精神疾患での労災に対する社会的関心が高まり、認定基準も明確化されたことが影響したのでは」と分析している。

 労災認定者を業種別にみると、トラック運転手などの「道路貨物運送業」が最多の41人で、「社会保険・社会福祉・介護事業」が32人、「医療業」が27人と続いた。

 自殺・自殺未遂者の内訳は、男性97人、女性2人。原因とみられる出来事は、「仕事の内容や量に変化があった」(20人)、「1か月に80時間以上の時間外労働を行った」(13人)のほか、「会社の経営に影響するなどの重大なミスをした」(9人)、「顧客や取引先からのクレーム」(6人)などもあった。


※引用終わり。

現在、中小企業における労働現場において、精神疾患(特にうつ病)の問題は増えています。実際、過去対応した労働相談においても精神疾患を患った労働者が相談に多く来られています。。。中小企業における従業員のうつ病など精神疾患発症の事例は避けて通れない問題になりつつあると私は思います。

中小企業において、従業員が精神疾患(うつ病など)を発症する原因は何なのでしょうか?個人的見解ですが、単純に労働時間が長いからだけでは無いと思っています。多く労働相談を受けた事例から見て、上司や経営者からの叱責・いじめ・パワハラ、顧客からの強烈なクレーム等と長時間労働が組み合わさった結果だと思っています。

私自身、最近何度か書いていますが、労務管理は人間関係管理だと思っています。会社内において、良好な人間関係が築いているならば、うつ病などの精神疾患を患う事はほとんど無いと思っています。長時間労働においても、人員配置・職務見直しなど労務管理の問題だと思っています。

あと新聞記事の通り、業種による偏りも多いような気がします。実際、労働相談の事例を見ると、医療関係・運送業・IT関係・介護関係等が精神疾患を患った事例が多いような気がします・・・。

今後は、人間関係改善を含めた労務管理改善が必要だと思っています。実際、精神疾患を患った労働者が、精神科・心療内科に通院・入院しても、悲しいですが回復した事例を私自身ほとんど見ていません。。。1年6ヶ月の傷病手当金を貰いきっても回復できない労働者を今まで多く見てきました。。。「精神科の医師は、精神疾患の患者を治す気があるのだろうか?」と思ってしまう時もあります。

精神疾患を患った従業員の回復復帰を考えるには、ただ精神科・心療内科に通院し、薬の服用だけでは難しいように私は考えつつあります。職場復帰を真剣に共感して治療してくださる病院のもとで、治療とカウセリングの組み合わせが必要だと思います。また職場復帰後は、人間関係等も含めた配置転換、職務見直しを含めたリワークプログラム(復職支援計画)が必要だと私は思います。

私自身まだ結論が出ていませんが、この問題は今後も継続的に建設的に考え・対処していきたいと思います。

7月3日の記事

※写真は今日の夕食で、いわしの酢煮、にんじんときゅうりのピクルス、トマトグラタン、なすしぎ焼き、焼きピーマン、春雨中華スープです。今日は週末で晩酌しながらの食事でした(^^)。


以上、福岡・久留米のぶっちゃけ社労士(会社側の立場でぶっちゃけた相談ができる社労士)こと採用・労務管理・労働トラブル対応の町医者 吉野でした。


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福岡 久留米
採用と労務管理、労働トラブル対応の町医者 社会保険労務士 吉野正人
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メールアドレス naitya2000@gmail.com


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Posted by naitya2000 at 21:46│Comments(0)
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