2015年09月30日

9月29日 いわゆる固定残業手当・定額残業手当について

福岡・久留米のぶっちゃけ社労士(会社側の立場でぶっちゃけた相談ができる社労士)こと 採用と労務管理の町医者 吉野正人です。

9月29日火曜日。今日は、いわゆる固定残業手当・定額残業手当に関する気になる記事がありました。

いわゆる固定残業手当・定額残業手当について

※弁護士ドットコムより引用

「固定残業代が悪用されている」 長時間労働で「うつ状態」の元飲食店従業員が提訴

1カ月あたり約6万円の固定残業代で、150~220時間の時間外労働をさせられた結果、過労による「うつ状態」になって働けなくなったとして、飲食店の元従業員の男性(26)が9月28日、運営会社と代表取締役らを相手取って、社員としての地位確認や慰謝料などを求める訴訟を東京地裁に起こした。

●男性は「労災認定」を受けている
訴状などによると、男性は2013年3月、しゃぶしゃぶ・懐石料理チェーン「月亭」などを経営する永和商事に正社員として入社した。賃金は、1カ月あたりの基本給が約14万円で、そこに約6万円の固定残業代が加算されるというものだった。

男性は入社後、月亭「八王子店」で調理を担当。そこで月間150~220時間の時間外労働をさせられたり、上司から暴言を受けるなどのパワーハラスメントを受けたという。2014年2月上旬に「うつ状態」となり、同年4月下旬から休職に入った。

男性は休職中の2015年2月下旬、会社から休職期間満了による「自然退職」の通知を受けた。その後、八王子労働基準監督署が8月中旬に「労災」を認定して、休業補償の一部が支払われているが、男性側は、社員としての地位確認のほか、慰謝料や未払い残業代の支払いなどを求める提訴に踏み切った。

●「正社員なんてどこもそんなもんだから仕方ない、とは思えない」
提訴後、東京・霞が関の厚生労働省で記者会見を開いた男性は「社員として働き、自分の力で普通に生きたい、という努力の結果、貯金は療養のための生活費に消え、年齢は増え、キャリアは完全に無駄になり、生活困窮状態にまで追い詰められた」「『飲食業だから、正社員なんてどこもそんなもんだから仕方ない』とは思えない」と提訴に至った心境を明かした。

同席した代理人の古川拓弁護士は「過労死ラインを超える長時間労働をさせられていたにもかかわらず、固定残業代に対する残業時間が明示されていないなど、違法だった」「固定残業代制度の悪用が、長時間労働の温床になっている」「定額働かせ放題だ」と話していた。

※引用終わり。

いわゆる典型的な未払い残業手当を巡る訴訟に関する記事だと私は思います。しかも、長時間労働・パワハラ→うつと言うのも、最近の労働紛争では「毎度のパターン」だと私は思います。また飲食業における労働トラブルというのも、業種的にも典型だったりします。

なお弁護士ドットコムの記事自体が「労働者寄り」なので、「労働者側」の観点で書かれていますが、会社側の立場から見ても、「学ぶべき点」はあると思います。

今回の事例から会社側立場より見ると、固定残業手当・定額残業手当については、下記のような改善点が学べると思います。

・就業規則(賃金規程等)に固定残業手当、定額残業手当を導入する旨変更し、労働基準監督署に届出後、周知する。

・固定残業手当、定額残業手当を導入する場合は、「◯◯万円 1月あたり◯時間分」と労働契約書に明示し、署名捺印のうえ同意をとる。

・給料明細にも、固定残業手当・定額残業手当とオーバー分の残業手当2種類の項目を設け、定額残業手当オーバ分も支払う。

なお、固定残業手当・定額残業手当を導入するときは、今までの給料総額より「多く」なるような労働条件変更の提案が大切だと思います。残業単価が下がる分、変更後の給料総額が増える折衷案で同意をとることをお勧めします。

また、固定残業手当・定額残業手当は、記事のような現場系には不向きだと私は思います。営業や管理職、事務職等の業種に向いていると私は思います。





写真は今日の昼食で、自宅にて自家製きのこスパゲッティです。

以上、福岡・久留米のぶっちゃけ社労士(会社側の立場でぶっちゃけた相談ができる社労士)こと採用・労務管理・労働トラブル対応の町医者 吉野でした。


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