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2011年01月28日

バードカフェ・スカスカおせち事件について思う労務管理の必要性

こんにちはnaitya2000こと労務管理の町医者、社会保険労務士の吉野正人です。今日は正月にニュースやワイドショーで話題になった「スカスカおせち事件」について書きたいと思います。この事件、中小企業の労務管理を「町医者」として助ける立場としては、他人事ではありません・・・。

※ウォールストリートジャーナル日本版2011年1月6日より引用

ネット上で沸騰する「おせち騒動」

正月といえば、手作りのおせち料理、というのが日本の定番だった。だが忙しい現代、料理する時間もままならない。伝統的なおせち料理はスーパーやコンビニで販売される出来合いのおせちセットに代わりつつあるようだ。新年最初の食事に、ワンクリックで届く宅配サービスを利用する人は着実に増えている。だが年明け早々、インターネット宅配おせちをめぐって騒動が持ち上がった。届いた商品が広告と違いすぎるとの苦情が殺到し、粗悪おせち会社の社長が辞任に追い込まれ、一部のおせちは元日以降に届くといった事態が生じたのだ。

グルーポンに掲載された「バードカフェ謹製おせち」の広告ネット通販大手のグルーポンと楽天は、この「おせち騒動」の打撃を受けている。伝統食である「おせち」をインターネットで売買することへの疑問の声もあがっている。

共同購入サイト「グルーポン」を利用して横浜の人気レストラン「バードカフェ」のおせち料理を注文した人は、届いた商品の箱のふたを開けて仰天した。箱の中身はスカスカで、食材が片寄り、混ざり合っている。豪華な広告の写真とは似ても似つかない。年明け前にインターネット掲示板「2ちゃんねる」に写真が掲載されて以来、ブログやツイッター上はおせちをめぐって大騒ぎが続いている。

2ちゃんねるに掲載された、実際にバードカフェから届いたおせちセットの写真 その1グルーポンは5日、謝罪文を掲載した。 日本のメディアによると、バードカフェの過失は主に次の2点。まずひと箱当たりの品数と量が少なかったこと。グルーポンの広告によると4人分、33品が含まれるはずだった。だが実際は8品目ほど少なく、量もかなり減らされていた。バードカフェを運営する外食文化研究所の水口憲治社長は、2日付けのブログで「この問題に至った経緯としまして広告掲載しました内容と比べてボリュームが足りないことと納品の遅れは、500セットの調理と詰め込みに予想以上の時間がかかり納品が遅れるという事態が発生してしまいました」と説明している。同じブログで水口氏は、代表取締役を引責辞任することを明らかにした。おせちは通常価格2万1000円のところ、5割引の1万500円で販売された。今回の騒動は、このような大幅値引きに原因があると指摘する意見もある。

その2 さらに宅配予定の大晦日を過ぎてから届いたおせちもあった。遅配が生じたのはグルーポンだけではない。楽天市場などのサイトを利用して注文を受けた東京のレストラン「Visyaku Tokyo(ビシャク・トウキョウ)」のおせちセット約1000が予定の時間に届かないという事態が生じた。楽天の広報担当者によると、3日になってようやく到着した商品もあったという。同担当者は、年末の天候不順や注文が予定数を超えたことなどが遅延の理由であることを説明したうえで、配達時間の順守や食品の品質はレストランの責任だと述べた。

その3さらに楽天は、このような事態の再発を防ぐために今後は同サイトを通して商品を販売する業者との提携強化に努める意向を明らかにしている。

※以上、引用終わり。


※新門司港沖に停泊する名門大洋フェリー・フェリーおおさか
http://www.cityline.co.jp/
 
 インターネットの利便性で購入したおせち料理が、サイトに掲載された写真と実際が、量・質・内容・品数とも著しく異なると言う事件です。この「バードカフェ」と言うお店は、食べログ等の口コミサイトでは、問題はなかったようですが、今回の「スカスカおせち事件」でネットによる「悪い口コミ」が急速に広まり、報道関係にも伝わった結果、日本全国に広まりました。

 挙句のはてに、保険所等の「行政の調査」も入り、行政指導も受けたようです。某掲示板サイトを発端に広まったのは、私自身「トラブル発生」前後の社長の発言・行動にあったと思えてなりません。

 まず1つ目に、事件発生後すぐに社長辞任し実父が就任と言う点です。いきなりトラブルのクレームに対し、対処もせずに「責任を取って」社長辞任は、火に油を注いだと思えます。その後の動向をネット等で調べると、「取締役」で会社には留任しているようです。ある意味、同族会社なので「実質の社長」のままで、「外堀」が収まったら復帰と言う典型的な対応を考えているのかもしれません。現に業者宛の手紙は、社長ではない水口氏の名前で交付されているようです。

 2つ目に、事件発生前後のブログやtwitterでのコメント及びテレビ等のマスコミに対するコメントが、ある意味今回の被害者や一般ネットユーザーの怒りを拡張してしまい、クレーム対処が遅れてしまった点です。特に、1月10日放送のテレビ番組「スッキリ!!」の電話取材に対して、水口元社長は、製造の現場に自らも立ち会った事を認めた上で 「500個の生産が間に合わなくなったが発送を優先してしまった・食材が不足した・責任は全て自分に」としながらも、「(ネット上の写真は)かなり酷い状態の物が出ているが、全て出ている物が事実とは考えていない」と語っています。

 このような発言を社長と言う立場で発言して、従業員は付いてくると思うでしょうか?愛社精神が育まれると思うでしょうか?まずあり得ません・・・。この社長さんのプロフィールと経営理念として掲げられてると思われる言葉に下記のようなものがあります。

※【外食・小売・流通業種の情熱社長 -情熱社長 in パッション業界-】2009/10/02より引用


サーファー社長の終わらない挑戦が始まる・・・
株式会社外食文化研究所 代表取締役社長 水口 憲治

□■水口 憲治プロフィール■□
日刊サーファー社長
1968年 4月 30日生まれ。
高校中退後、 2年後通信高校に編入し、その後インテリアデザインを学ぶ。

30歳までには必ず何かしらで独立したい!と 20歳の頃から独立するために起業について独学で学びデザイナーの経験とレストランオーナーとのコネクションを活用し、 27歳で独立。

丸坊主頭、開業後運転資金ゼロからの無謀なたった一人からのスタートだった。一人の孤独感と運転資金ゼロ、プライベート時間なしの不安から一時期独立を後悔するが 30歳になった時には 3店舗のオーナーになっていた。

そして現在は 9店舗を展開し社員数 28名、アルバイト、パート 120名。

趣味:サーフィン、仕事、ハーレーダビットソン
好きな言葉:「厨房は感動・成長・ドラマを生むステージだ!」
座右の銘:「創業の精神を忘れない」「念ずれば花ひらく」
資格・表彰など
2006.5. 日本創造教育研究所 管理者努力賞受賞
2007.3. きき酒師 SSI認定番号 021604
2007.6. 焼酎アドバイザー SSI認定番号 004657

成功する人には感謝力があります。
学校に行かせてくれて育ててくれた両親や、
厳しく指導してくれる上司、仲間や友人、恋人など、
お世話になった人たちに感謝を与えられる人になって下さい。


自分が何かをしてほしいのであれば、
まずは自分が感謝を与えられることが大切です。


「あたりまえのことをやり続ける」
先ほどの時間厳守や挨拶などは、あたり前のことです。
そのあたり前のことを、しっかり毎日やり続ける。
継続してやり通す。これは自分にとって大きな力になります。

※引用終わり。


※今は亡きダイヤモンドフェリー・さんふらわあこがね 大分港にて
http://www.ferry-sunflower.co.jp/

 これら上記の言葉が虚しく聞こえます。上記の言葉と今回行ったお客様への行為、従業員に指示を行った行為の「ズレ」は、労働者の心には響きません・・・。そして、この社長自身、起業して苦難を乗り越え10数年費やして現在の規模に至ったのに、今回の「事件」で一瞬にしてお客様・労働者・銀行との信頼関係が崩壊・・・。自業自得ではありますが、あまりにも哀れで呆気ないものです・・・。作り上げるのには長い年月がかかるのに、壊すのはあっという間。。。まさに、典型的なパターンです。

 ある意味、当初の初心を忘れ、会社経営が軌道に乗って「慢心」が募り、ある意味「強気」にビジネス展開し続けた事が表面化したに過ぎないのかもしれません。

 この事件を教訓に、中小企業の労務管理・経営理念・危機管理の「反面教師」として学び、役立てたいと思います。そして、私自身の経営方針『「感謝・基本・謙虚・初心」の気持ちを常に心がけ行動する。』という言葉を改めて実践しなければと実感しました。やはり、初心・謙虚さは見失ってはいけません・・・。

以上、naitya2000でした。
  

Posted by naitya2000 at 11:02Comments(0)

2011年01月23日

新しい年を迎えてから3週間が経ちました。

 こんにちはnaitya2000こと労務管理の町医者、社会保険労務士の吉野正人です。ブログの掲載が久しぶりになりましたが、今年も宜しくお願いいたします。

 私自身、一昨年の12月に開業し、おかげさまで2回目の新年を迎えることが出来ました。これもブログを読んで頂いている皆様のおかげです。今年の事務所としての方針(事務所理念)は、下記の通りで頑張りたいと思います。

1 「労務管理の町医者」として、中小企業の社長を「労務管理」の面から助け、売り上げ・利益UPに貢献する。

2 中小企業売り上げUP・利益UPに大切なのは、「人(労働者)」である。「人(労働者)の雇い方」・「人(労働者)の育て方」・「人(労働者)の管理の仕方」・「人(労働者)におけるトラブルの解決の仕方」をアドバイスし、売り上げUP・利益UP・コストダウンすべく、社長を助ける。

3 常に社長とともに考え行動し、「労務管理の町医者」として中小企業の発展・成長を手伝い続ける。


※太平洋フェリー きたかみ 名古屋港にて
http://www.taiheiyo-ferry.co.jp/

 今年も大手社労士事務所(総合病院)では出来ない、「かかりつけ医(町医者)」としてのきめ細かく適切なアドバイス・サービスを提供していきたいと思います。以上、naitya2000でした。  

Posted by naitya2000 at 21:50Comments(0)